連帯保証は何故ダメなのか
連帯保証人になってはダメとよく言われますが、何故ダメなのかご存知でしょうか?
連帯保証の恐ろしいところ
連帯保証の一番恐ろしいところは、「抗弁権がない」ということです。
抗弁権というのは、債権者(お金を貸した人)が保証人に対して返済を請求してきても、先に債務者(お金を借りた人)から返済してもらうように要求する権利のことです。
この権利の有り無しでその後の結果がかなり変わってきます。
仮に保証人になった場合と連帯保証人になった場合の例を簡単に取り上げてみます。
保証人になった場合
Cさん(貸した人)「Aさん(借りた人)がなかなか払ってくれないので、保証人のBさんがお金を払って下さい。」
Bさん「無理です。まずは借りた本人のAさんから返済してもらって下さい。」
Cさん「わかりました。失礼します。」
連帯保証人になった場合
Cさん(貸した人)「Aさん(借りた人)がなかなか払ってくれないので、連帯保証人のBさんがお金を払って下さい。」
Bさん「まずは借りた本人のAさんから返済してもらって下さい。」
Cさん「ダメです。連帯保証人ですので、BさんにもAさんと同等の責任があります。Aさんを説得するかBさんが代わりに返済して下さい。」
Bさん「・・・わかりました。」
というようにお金を借りたのはAさんなのに、連帯保証人のBさんに返済が要求された場合でも、Bさんは文句が言えません。
これが連帯保証人の「抗弁権がない」という恐ろしいポイントなのです。
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